集音器(しゅうおんき)とは、周囲の音や会話をマイクで拾い、耳に届ける機器です。テレビやオーディオと同じ「一般の電気機器(家電)」に分類され、医療機器である補聴器とは目的や仕組みが異なる部分があります。
知っておきたいのは、集音器には大きく2つのタイプがあるという点です。
- 拡声型:マイクで拾った音を、そのまま大きくして(拡声して)耳に届ける。
- 整音型:マイクで拾った音を、聞き取りやすく整えて耳に届ける。
「集音器=音を大きくするだけ」というイメージがありますが、それは拡声型の話です。整音型は、帯域ごとに音を調整したり、雑音を抑えたり、自分の聞こえに合わせて音を整えてくれます。よって、同じ「集音器」でも、できることが違います。
本記事では、この2種類の違いを軸に、集音器の仕組み・種類・選び方を、はじめての方にも分かるように解説します。
目次
集音器とは?ひとことで言うと
集音器とは、「周囲の音や会話をマイクで拾い、耳に届ける機器」の総称です。
混同されやすい機器との違いも押さえておきましょう。
- 集音器:周囲の音を拾って耳に届ける一般の電気機器(家電)。拡声型と整音型がある。自分で(機種によってはアプリで)調整します。
- 補聴器:国(厚生労働省)の認可を受けた管理医療機器。聴力を測定し、専門家が一人ひとりに合わせて調整します。
拡声型と整音型──集音器の2つのタイプ
「集音器」とひとくちに言っても、大きく分けると、次の2タイプです。
- 拡声型・シンプルな増幅タイプ:周囲の音をまとめて大きくする、入門的な機種。
- 整音型・周波数帯域ごとに整えたり、雑音を抑えたりするタイプ:聞き取りづらい帯域を細かく補い、雑音を抑える機種。
当社の「世界初※1!聞こえ調整機能搭載 イヤカフ型集音器<ミライスピーカー・イヤー(MIRAI SPEAKER Ear)>」は、このうち整音型にあたります。16チャンネル・インテリジェントDSPが周波数帯域ごとに音を整え、専用アプリの「聞こえチェック」で自分専用の「聞こえ」に調整できます。さらに、環境音やハウリングなどの雑音も抑えるよう制御しています。
「音を大きくするだけ」の集音器と、帯域ごとに整える集音器は、同じ「集音器」でも別物です。選ぶときは、この「整える力」に注目してみてください。

集音器の仕組み|拡声型と整音型で何が違う?
集音器は、「音を拾う → 音を整える → 耳に届ける」という流れで動きます。ポイントは真ん中の「整える」工程です。
- マイクで音を拾う — 周囲の音や会話を、イヤホンについているマイクで集めます。
- 音を整える — 聞き取りやすい音量に増幅するだけでなく、周波数帯域ごとに調整したり、聞こえやすい音に整えたりします。ここが機種の差が出る部分です。
- 耳に届ける — 整えた音をイヤホンで耳に届けます。
単純にすべての音を大きくするだけでは、聞き取りやすさは十分に上がりません。ひとつは雑音も一緒に大きくなること。もうひとつは、聞き取りづらさは周波数帯域ごとに違うことです。
「サ行・カ行」のような高めの音が聞き取りにくく、低い音はしっかり聞こえる——というように、聞こえには個人差があります。
だからこそ、帯域ごとに音を整えることで、より快適に聞こえがサポートされます。
ミライスピーカー・イヤーは、16チャンネル・インテリジェントDSPで帯域ごとに調整し、「聞こえチェック」で自分の聞こえに合わせて最適化します。

集音器でできること・できないこと
できること
・会話を聞き取りやすくする — 家族との会話や仕事での打ち合わせなど、会話の際に相手の声を聞き取りやすくします。
・テレビや音楽も楽しめる — Bluetooth対応機種なら、イヤホンのように音楽や通話も楽しめます。
・気軽に始められる — 医療機関での手続きは不要で、購入後すぐに使い始められます。調整もスマートフォンで簡単にできる機種もあります。
<ミライスピーカー・イヤーなら、さらに!>
・離れた場所の声も届ける — 一般的に集音器は周囲にいる人の声を拾って耳に届けますが、ミライスピーカー・イヤーなら、充電ケースがマイクになる「リモートマイク」機能を使うことで、最大約10メートル離れた場所にいる人の声も耳元へ届けます。

充電ケースのリモートマイク機能を使えば、遠く離れたテレビの音も耳に届く
できないこと
- 聴力を改善する・治すこと — 医療機器ではないため、聴力そのものを改善したり、難聴を治したりはできません。
- 補聴器のような医療的な調整 — 聴力測定に基づく専門家によるフィッティングは、補聴器の役割です。
つまり集音器は、あくまで「音を聞き取りやすく整える」ための機器です。日常生活に支障が出るほど聞き取りづらい場合は、集音器で対処しようとせず、耳鼻咽喉科を受診してください。
集音器と補聴器は何が違う?
集音器と補聴器は、見た目が似ていても役割が異なります。まずは違いの全体像を確認しましょう。
| 項目 | 集音器 | 補聴器 |
|---|---|---|
| 分類 | 一般の電気機器(家電) | 医療機器 |
| 調整 | 自分で調整(アプリ対応機種も) | 専門家によるフィッティング |
| 購入先 | 家電量販店・ネット通販など | 耳鼻咽喉科・補聴器専門店 |
| 価格帯 | 数千円〜数万円 | 片耳 数万円〜数十万円 |
| 対象 | 軽度〜中等度の聞こえづらさ | 軽度〜重度の難聴 |
| 保険・助成 | 原則対象外 | 対象になる場合がある |
いちばん大きな違いは「医療機器かどうか」です。この区分が、調整方法や価格、購入先まで変えてきます。
集音器の種類|大きくわけて「耳穴をふさぐ/ふさがない」がある
集音器は形状でいくつかに分かれますが、大きな分かれ目は 「耳穴をふさぐタイプ」か「耳穴をふさがないタイプ」か です。
耳穴をふさぐタイプ
耳の穴に入れて使う小型タイプ(耳あな型・カナル型など)。種類が多く、軽いものもあることが利点です。一方で、耳穴をふさぐため装着感に個人差が出やすく、蒸れや圧迫感を感じる方もいます。
耳穴をふさがないタイプ
耳穴をふさがず、耳の外側から音を届けるタイプ(イヤカフ型・骨伝導型・オープンイヤー型・首かけ型など)。最近、このタイプが増えてきています。
増えている背景
- 装着への抵抗:イヤホンに慣れていない世代では、一日中耳穴をふさぐことに抵抗を感じる方が少なくありません。
- 蒸れ・痛み:特に夏場は、耳穴をふさぐと蒸れて痛くなることがあります。
- 長時間の装着:つけたままでも疲れにくいものを求める声が増えています。
耳穴をふさがないよさ
- 慣れがあまり必要ない:耳穴が塞がれず、自分の耳での聞こえもそのまま活きるので、違和感が出にくい。
- 周囲の音も入りやすい:周囲の音がそのまま入り、自然な聞こえに近づきます。
- 蒸れにくい:通気性が保たれ、耳の中が高温多湿になりにくい。
- 自分の声がこもりにくい:話すときの違和感が少ない。

集音器のメリット・デメリット
メリット
- 数千円〜数万円と、手に取りやすい価格帯
- 医療機関での手続きが不要で、購入後すぐ使える
- 自分で調整でき、機種によってはアプリで自分の聞こえに合わせられる
- 形状・デザインの選択肢が多く、見た目を選べる
デメリット
- 周囲の雑音も大きくなる機種がある:シンプルな増幅タイプは雑音も増幅されやすい。
- 医療的な調整はできない:聴力測定に基づく専門家のフィッティングは、補聴器の領域です。
- 聞き取りづらさが進んでいる場合は不十分:生活に支障がある場合は医療機関での受診が必要です。
集音器はどんな人に向く?
集音器が向いているのは、主に加齢などにより聞き取りづらさを感じ始めた段階の方です。次のようなサインがある方は、選択肢のひとつになります。
- 最近、会話で聞き返すことが増えた
- テレビやスマートフォンの音量が、以前より大きくなった
- 大人数の食事会や、騒がしい場所での会話がややつらい
- デザインや見た目、つけ心地が気になって、聞こえを助ける道具の導入に踏み出せない
聞こえの課題は50代ごろから顕在化しやすいと言われ、日本では聞こえに困っている人が約1,300万人にのぼるとされています。
出典:JapanTrak 2025(一般社団法人 日本補聴器工業会)ほか。
「見た目が気になる」「つけ心地が不安」「今使っている集音器で満足していない」という方には、新しい選択肢となる耳をふさがないイヤカフ型(ミライスピーカー・イヤー)を検討してみてください。
反対に、日常生活に支障が出ている方は、集音器ではなく耳鼻咽喉科を受診してください。「急に聞こえが悪くなった」「片耳だけ聞こえにくい」「耳鳴りが続く」場合は、早めの受診が大切です。
集音器の選び方|5つのポイント
①形状(使用シーンで選ぶ)
どこで・どんな場面で使うかで選びます。自宅のテレビ中心ならポケット型・首かけ型、外出や人と会う機会が多いなら耳あな型・耳かけ型・イヤカフ型、耳穴をふさぐのが苦手なら骨伝導型・イヤカフ型が候補です。
②聞こえの調整ができるか
どこまで音を整えられるかは、機種の差が最も大きいポイントです。「音量調整のみ」→「アプリで調整」→「周波数帯域ごとの調整」の順に、できることが増えます。ミライスピーカー・イヤーは16チャンネル・インテリジェントDSP+専用アプリで、自分専用の「聞こえ」に調整できます。
③電源・連続使用時間
充電式か電池式かを確認します。外出先で使うなら連続使用時間が長いほうが安心です。ミライスピーカー・イヤーは集音で最大約10時間、Bluetooth再生で最大約6時間使用できます。
④防水・防塵
汗や雨、台所の水しぶきなどへの強さは「IP55」などの表示で確認します。毎日使うものだからこそ、防水・防塵があると安心です(ミライスピーカー・イヤーのイヤホン本体はIP55)。
⑤装着感・重さ
軽いほど長時間つけても疲れにくく、片耳5g台は軽量な部類です。耳をふさぐタイプは蒸れやすく、ふさがないタイプは圧迫感が少なめ。眼鏡やマスクとの併用も確認しましょう。実際の装着感は個人差が大きいため、試着やお試し期間の活用がおすすめです。
選択肢のひとつ:ミライスピーカー・イヤー

ここまで紹介したポイントを踏まえて、ひとつの選択肢としてご紹介したいのが、「世界初※1!聞こえ調整機能搭載 イヤカフ型集音器<ミライスピーカー・イヤー(MIRAI SPEAKER Ear)>」です。「音を大きくするだけ」ではなく、自分の聞こえに合わせて音を整えることを追求した集音器です。
- 形状:耳をふさがないイヤカフ型。眼鏡やマスクとも併用しやすい。
- 調整:16チャンネル・インテリジェントDSP+専用アプリ「聞こえチェック」で自分専用の「聞こえ」に調整。
- 電源:集音で最大約10時間、Bluetooth再生で最大約6時間。充電ケースのボタンで操作。
- 防水・防塵:IP55。
- 装着感:片耳 約5.6g。
AIノイズリダクション、突発音・ハウリング制御、シーン切替などを備え、会話も周囲の音も聞き取りやすく届けます。Bluetooth 5.3対応で、音楽や通話、テレビの音もイヤホンのように楽しめます。
あわせて、MIRAI SPEAKER Ear Lite(29,700円/税込) という選択肢もあります。Ear Liteは聞こえ調整機能・リモートマイクに対応せず、スマートフォンがなくても使えるシンプルな設計。「機械の操作は苦手」「まずは手軽に」「贈り物に」という方に向いています。
よくある質問(FAQ)
Q. 集音器は医療機器ですか?
A. いいえ。集音器は一般の電気機器(家電)であり、医療機器ではありません。医療機器である補聴器は、専門家による調整が必要です。
Q. 「聞こえ調整機能」とは何ですか?
A. 周波数帯域ごとに音を調整し、自分の聞こえに合わせて音を最適化する機能です。ミライスピーカー・イヤーでは、専用アプリの「聞こえチェック」を約5分受けると、16チャンネル・インテリジェントDSPが自分専用の「聞こえ」に自動調整します。
Q. 集音器はどこで買えますか?
A. ネット通販・家電量販店・メーカー公式ストアなどで購入できます。聴力測定などの手続きは不要で、購入後すぐに使い始められます。
まとめ
集音器とは、周囲の音や会話をマイクで拾い、聞き取りやすいように音を整えて、耳に届ける機器です。
- 「音を大きくするだけ」ではない:周波数帯域ごとに調整し、雑音を抑え、自分に合わせて最適化する機種もある。
- 一般の電気機器(家電)で、医療機器である補聴器とは目的・仕組みが異なる。
- できるのは「音を聞き取りやすく整えること」。聴力を改善するものではない。
- 選ぶときは、形状・調整機能・電源・防水・装着感のポイントを確認する。
とくに「どこまで音を整えられるか」は、使い心地を大きく左右します。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、医療上の助言ではありません。聞こえづらさが日常生活に支障をきたしている場合は、早めに耳鼻咽喉科などの医療機関を受診し、専門家にご相談ください。
また、聞こえには個人差があります。
※1 アプリによる聞こえ調整機能(出力設定のパーソナライズ)をもつ集音器として(調査元:ステラアソシエ株式会社, 2026年3月時点)














